婚活をしていてお見合いをした場合、この先お相手と交際するかしないかの返事を、必ずしなければいけません。

しかし「良い/悪い」の2つの選択肢だけでは、お返事に迷ってしまうようなお見合いもたくさんあるものです。

「なんとなく違うかも…って思うこともあったけど、それなりに会話は楽しかったし…」

「緊張していてお互い会話はぎこちなかったけど、リラックスした状態でもう少し話してみたい気がする…」

など。

このように迷った場合、お断りするのか、お付き合いしてみるのか、どうお返事をすれば良いのでしょうか?

 

看護師として働く30代のA子さんは、お見合いの席でお相手の男性から昔付き合っていた女性の話を聞かされてしまいました。

「初めて会うお見合いの場で、しかも全然会話が弾んでいないし、距離も縮まってない状態なのに、なんで元カノの話をするの!?ありえない…」

なんともデリカシーがないというか、空気が読めないというか…。

予想外の相手の反応に落胆していたものの、それでもお見合い中の相手の仕草や言葉の端々から、なんとなく男性の誠実さと緊張している様子を感じとったA子さん。迷いに迷った末、なんと交際OKのお返事をしたのです。

そして初デートの日が来ました。

その日はリラックスした雰囲気の中、食べ物の好みが似ていることが分かったり会話が盛り上がって、楽しいデートになりました。

帰り際、彼から「先日のお見合いでは、唐突にあんな話をしてすみませんでした。沈黙が怖くて何を話せばいいかパニクってしまって…お見合いが終わってからすごく後悔しました…」とカミングアウト。

「楽しいデートの終わりに、触れなくてもいい話をわざわざ蒸し返してしまうところも、やはり空気が読めてないと思うけど、逆にそれは彼の誠実さだと感じました」とA子さんは笑いながら話してくれました。その後その彼と結婚し、現在は新婚生活を満喫中のお二人です。

 

このケースはあくまでも一例ですが、お見合いで初めて会うという場面では、緊張するのは当たり前ですし、その分、普段はしないような失敗をしてしまうのは仕方がないことです。

本来であれば、お見合いというのは一回でお返事を決めるというのが普通ですが、実際はその一回きりでお相手の全てを知ることは不可能です。

お見合いでせっかく出会ったのですから、もしもお返事に迷うようなことがあれば、もう一度お会いして緊張のやわらいだ状態で確かめてみよう、という心に余裕をもって見極めた方が、結婚の可能性が高まりますし、その後の人生にも良い影響が広がっていくのではないでしょうか。