私は今までたくさんのお見合いの付き添いしてきました。その際、会員様の会話を最後までお聞きして、ほぼ毎回「なるほど、こういう考えもあるのか」と新たな発見があります。

今回はあるテーマにまつわる、とある男性会員様のストーリーをシェアさせていただきます。 

今日では昔と比べて、結婚後も仕事を続ける女性は多くなってきました。また、男性の多くも「職種や稼ぎは特に気にならないが、どちらかというと仕事をされている女性の方が良い」という考えを持っている方は増えているように思います。ある日、とある女性会員様と模擬お見合いをしたときに、次のような質問を受けました。

「先生、男性会員様から私のキャリア形成について聞かれたときに、どう答えた方が良いですか?前回お見合いした男性会員様にそう聞かれまして、彼は私の答えに対して満足していないようでした。」

キャリアウーマンマザーズ

話を聞いていみると、この会員様はある男性会員様との対面お見合い時に、この質問をされたそうです(その後、お見合いは成功しなかったようですが)。

私はこの男性会員様のことをすぐに思い出しました。過去に彼と別の女性会員様のオンラインお見合い時に私が立ち合いをしたことがあり、当時のお二人の会話をすべて聞いておりました。 

この投資会社に勤める会員様は34歳にしながら年収1,000万円近く稼いでいらっしゃる方で、決して裕福とは言えない一般的なご家庭で育ちながらも、自分自身に対して非常に厳しく、努力を重ね今の地位を得ていました。明確な職位昇進計画を持っており、そのお見合いの中で彼の口より「“理想の彼女は、計画的に自分のキャリア形成が実行できる方”。」という言葉がありました。 

私からこの質問のあった女性会員様へのアドバイスは、「ベストな答えはありません、お相手に合わせながら答える必要もありません、自分のキャリアについての考えはそのまま話せば良いのです。」と答えました。 

もし、こういう方にとって女性自身のキャリア形成が配偶者を選ぶための基準であるとすると、たとて結婚できても結婚後の生活が非常に疲れてしまうと思います。

「私達が探している結婚相手とは人生のパートナーであり、チームメンバーではありません!」この認識を改めて理解していただきたいです。実際、世の中のキャリアウーマンと呼ばれる会社などで活躍している女性の皆様の頑張りはどれも自発的であり、彼氏や配偶者によって求められたからという人はあまりいないのではないでしょうか。むしろ99%の確率で居ないと思います。そもそも、そんなキャリアウーマンは自分の人生を厳しく要求してくる男性の事を好きになれますか?!

金融系男子はまだ34歳。これから中間管理職になったとき、妻の職場でのキャリア形成に対しての要求が、今より数倍になるはずです。また彼は将来、子供が二人欲しいようで、家事と育児をこなせる女性を探しているともおっしゃっていました。ここまでの会話を聞いていた仲人の私は、思えず心の中で「フ〜ン」と笑ってしまいました。将来の奥様は、きっと仕事に家事に育児、すべてを完璧に出来るスーパーマンでないと家庭生活が成り立たないでしょうね。 

女性としての自分磨きは私達が一生の修練とすること、全て自分のためです。過分に自分を抑圧して相手に合わせる必要などないのです。 

皆様、同じ悩みを持っていらっしゃいませんか?